- おちいる
- I
おちいる【落ち居る】(1)事件が解決したりして, 乱れた心が静まる。 おちつく。
「女御も御心~・ゐ給ひぬ/源氏(桐壺)」
(2)心や態度が穏やかである。「いかがはと人思ひきこえしかど~・ゐ給へる御心の本性なれば/大鏡(伊尹)」
(3)あるべきところ, または行きつくべきところに落ち着く。II「世はさればいかに~・ゐなんずるぞ/愚管2」
おちいる【陥る・落(ち)入る】(1)へこんだところに落ちて中にはいる。「穴に~・る」
(2)計略にひっかかる。「敵の術中に~・る」「悪巧みに~・る」
(3)よくない状態になる。「危篤に~・る」「ジレンマに~・る」
(4)平らな所がへこんでくぼむ。 おちこむ。「目皮(マカワ)いたく黒み~・りて/源氏(紅葉賀)」
(5)死ぬ。 息が絶える。「手負のただいま~・るに, 一日経書いてとぶらへ/平家 11」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.